企業理念

新生の始まりは、引き上げ孤児や被爆孤児を集めた児童養護施設でした。当時、親を亡くした子ども達が自立するためには、高校への進学が必要でしたが、十分な支援もなく自らの力で資金を稼ぐ必要がありました。そこで、学園内に印刷所を付設し、技術指導者としてのちの代表となる森本耕正を所長に迎え、焼けた機械を掘り起し、活字を貰い受け、印刷業を開始しました。

当時は通信手段が電話か郵便という時代で、封筒は欠かせないものでした。しかし、広島の役場は原爆により全てを焼失しており、復興業務の最中に封筒の注文をしようにも、壊滅状態の市内には印刷物を刷れる会社がありませんでした。困った役場に、市内で印刷所を起ち上げたという新生の話が入り、早速封筒の注文をしたものの、知識もノウハウもない子ども達が手造りした封筒は、製品と呼ぶにはほど遠い代物でした。何度も失敗を繰り返し、工夫を凝らした末にやっと完成した製品を納めた時、達成感と安堵から役場の方と手を取り合い喜んだといいます。

新生という社名は、当時の子どもたちが「新しく生まれ変わりたい」という想いから名付けた学園の名を引き継いだものです。親を亡くし、厳しい逆境の中にあっても自立し、生き抜くという子ども達の意志と、それを助けたいという大人が一緒になり、お客様に喜んでもらえるモノづくりに全力で取り組むことで成長を重ねてきました。これが新生の原点です。

こうしたフロンティア精神、チャレンジ精神を引き継ぎ、変化すること、捨てること、失敗することを恐れず、自己の行動に対して責任と誇りを持ち、地域と共に成長し続けることをこれからも目指します。